2012/08/19
Ikelite のハウジング for α65 レビュー (4)
カメラが良くてもハウジングが使いづらいと意味がないですから。
お風呂で水没テストした直後 |
最初に悪い点から書いておきましょう。
それは、重いということ。
以下は実際に測ってみた結果です。
ハウジング本体 | 3.3kg |
ポート | 1.5kg |
カメラ(※1) | 1.3kg |
合計してみると、6.1kg になります。これに、私の場合は水中ライトをつけることになりますので、7kg 以上ということですね。
ただ、以下のブログなどに紹介されているように、一眼レフ in ハウジングの場合、7kg越えが無いわけではないので、そういうものだと割り切って使うしか無いかもしれません。
Nauticam D800 を量ってみた (ニコンD800レポート): Diving on the web
でも、やっぱり重いから、軽量ハウジングがあったら買いたくなっちゃうなー。。。まぁ出ないだろうけど。
ちなみに、重量測定はLuggage Checker Plusを利用して行いました。
↓紹介記事
Team Hige: Luggage Checker Plus
操作性
重量はともかく、水中での操作性が悪かったら全く意味がありません。
あくまで、私個人が使ってみた感想ですが、操作性は悪くないと感じました。
一応、静止画撮影も考慮すると、シャッターは人差し指で無理なく届く距離に配置されており、半押しも可能です。
まー、この手のやつは少し慣れが必要だと思いますが。
AEL は右手の親指で押さえる感じになります。
手の大きい外国人向けなのか、シャッターと同時に押すにはちょっとバランスが悪いです。
「押す間AEL」ではなく「再押しAEL」にした方が良いかもしれません。
ちなみに、私は動画派なので、
AELボタン → AFロック
ISOボタン → 再押しAEL
に設定しています。
動画ボタンもハンドルから手を離すことなく使える位置に配置されています。
動画派としては嬉しいポイントです。
左手側ではフォーカスをコントロールすることができます。
両手でつまむとちょっとテンションがかかりますが、人差し指・親指どちらか一方だけでも十分操作できます。
動画中にスムーズなズーミングは難しいでしょうが、そもそも手動の時点で難しい操作ですので、これは諦めざるをえないでしょう。
さらに、その下にはAF/MF切り替えスイッチのレバーがついています。
このスイッチを操作できる |
結構力を込めて切り替えないと動いてくれません。
まー、そもそも、フォーカスリングにアクセスできるレンズとポートの組み合わせは、かなり少ないので、このスイッチをいじるということが、それほどプライオリティの高い操作ではないのでしょう。
その他、ほとんど全ての機能にアクセスすることができます。
以下の3つのボタンだけ操作できませんが、水中で使うことはほとんどないでしょう。
- ファインダーの視度調整ダイアル
- プレビューボタン
- フラッシュポップアップボタン
フォーカス
α65のAF性能はなかなか良いと思いますが、それでも不得意な画はあります。
例えば、水中からあおった水面などですね。
そういう場合にMFが使えないのはなかなか痛いです。
先の AF/MF 切り替えスイッチを無理やり使えば、何か別の画で無限遠にフォーカスを合わせて、スイッチをMFに入れるという力技が使えそうです。
なかなか条件があうことは少ないかもしれませんが…
あとは、フォーカスエリアを広くとったり、編集前提で別の場所でフォーカスロックをかける等でしょうか。
(注:動画撮影前にAFロックをかけることはできない)
いずれにしても、ちょっとトリッキーな力技なので、うまくいく保証はありません。
これからいろいろ試してみて、良い方法が見つかったらご報告しようかと思います。
重量
先ほど、かなり重たいということを書きましたが、実は水中では中性浮力前後になって扱いやすいです。というのも、サイズが大きい分、空気の量も多いので。
大きなシリカゲルを入れることができるのもメリットかもしれません。
ファインダー
水中動画撮影の場合、あまりファインダーを覗かないのです。
というのも、ブレを少なくするために腕を除震台がわりに使うことが多いからです。
体がウネリに揺られていても、カメラは置いておいてあまり揺れないようにする感じです。
また、あまりフォーカスがシビアではないという事情もあります。
そういうわけで、今回の撮影ではファインダーの調査を忘れていました。
次に潜ったときに調査して書きたいと思います。
長くなってきたので、続きは次回に持ち越し
Team Hige: Ikelite のハウジング for α65 レビュー (5)
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